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町田市/町田駅前佐藤寿一クリニック

合併症の症状


【 慢性合併症 】糖尿病による合併症を参照)

*1) 糖尿病性網膜症(失明を招く): 網膜症になると眼の網膜の細い血管が障害されます。網膜の毛細血管が脆くなると、破れやすくなり、所々から出血し易くなります。 また血管がつぶれて血流が止まると、それを補うとしてバイパス血管が出来ます。(これを新生血管といいます。)この新生血管は残念なことに、粗製乱造品なので非常に脆くすぐ破れて、出血が生じ易いのです。ですから新生血管ができると、網膜症は急速に進行します。はじめは目がかすむ程度ですが、視力のいちばん良い黄班部に病変部が及ぶと、視力低下が始まり、重症になると眼底出血などがみられ失明してしまいます。

  • 成人の失明原因の第1位である
  • 視力障害がないまま進行することも少なくないため、糖尿病と診断されたら眼科医による健診を定期的に行う
  • 厳格な血糖コントロールは網膜症の発症・進展を抑制するが、急激な血糖値の変動は網膜症を悪化させることがあるので注意が必要である

*2) 糖尿病性腎症(糸球体が侵される): 腎臓は、血液をろ過し老廃物を尿として排泄する重要な臓器です。糖尿病が長く続くとこのろ過の役目をしている細い血管が障害されます。 血液から不要になった物質を濾過して尿を作る腎臓は、毛細血管が糸巻き状になっているので、これを糸球体と呼びます。
最初は尿にタンパクが出るぐらいで、自覚症状はあまりありません。 しかし、進行するに従って腎臓の機能が衰え、血液中に老廃物がたまり、全身に浮腫や高血圧が生じ、ついには尿毒症となり、危険な状態に陥ります。これも最近では、血液透析や腹膜灌流というすばらしい技術で社会復帰出来るようになりました。

  • 透析導入原因の第1位である
  • 定期的に尿アルブミンおよび尿蛋白量、クレアチニンクリアランスなどを測定する
  • 予防するためには、血糖のコントロールは勿論ですが、塩分を制限することで血圧を120(高)〜75以下(低)に保つことが大切です。

*3) 糖尿病性神経障害(日常生活にも影響を及ぼす): 神経は、体に必要な感覚や情報を脳に伝えたり、脳の司令を各部に送ったりするという重要な役目を果たしています。糖尿病が進行すると、神経に異常が生じ障害が出てきます。
糖尿病になって約五年ぐらいの比較的早期から、手足のしびれなどの自覚症状がみられます。さらに進行が進み、特に、知覚神経や自律神経が侵されると、激しい神経痛やしびれ、立ちくらみ、動悸、冷や汗、胃腸障害、排尿障害、性機能障害など、色々な症状に苦しめられます。 そのような神経障害では、身体が環境の変化に素早く適応できなくなり、直接・間接に命を短くすることにもなりかねません。

  • 糖尿病の3大合併症の中で最も頻度が高く、多彩な病状を呈するのが神経障害です。
     1) 多発性神経障害: 両下肢のしびれ、疼通、感覚低下、感覚異常など 2) 自立神経障害:無自覚性低血糖、起立性低血圧、無痛性心筋虚血、胃無力症、便通異常、無力性膀胱、勃起障害(ED)など
  • 血糖コントロールをはじめると自覚症状が出現・増悪します。治療後、神経障害が起こることがありますが、良好な血糖コントロールを維持すればやがて改善します。

*4) 動脈硬化性疾患: 糖尿病ではいろいろな合併症が発病しますが、その中でも動脈硬化(血管障害)が、いちばん大きな割合を占めています。そして、いったん発病すると治療が困難となるので誠に厄介です。
動脈硬化とは、動脈壁がかたくなったり、あるいは動脈の内腔が狭くなった状態で、血管の老化といわれており、健康な人でも年齢とともに進んでいきます。しかし、糖尿病がある人は、血中の糖が常に高い上に血中コレステロールや中性脂肪が増えやすく(高脂血症)、糖尿病がない人より動脈硬化が十年早く進むといわれています。
糖尿病になると、血液が粘りけを増し固まりやすくなるので、動脈硬化が進み動脈がよりつまりやすくなります。

動脈の構造と動脈硬化

  • 糖尿病で侵されるのは毛細血管ばかりではなく、大きな動脈にも変化(硬化)が起こりやすくなります。
  • 動脈硬化性疾患(下記参照)の発症、進展には様々な因子が影響しますが、糖尿病は発症因子として極めて重要です。
     1) 冠動脈硬化症: 心臓の冠状動脈がおかされる・・・狭心症や心筋梗塞 2) 脳血管障害:脳の動脈が侵される・・・脳梗塞や脳出血 3) 下肢閉塞性動脈硬化症:足の動脈での硬化・・・壊死に陥ったりする
  • 陰茎動脈はとても細い血管なので、ここに動脈硬化がおこると、勃起したとしても「たちのわるい」状況になる
  • たばこは、血管を収縮させ血液の循環を悪くします。禁煙するように心がけましょう

*5) 糖尿病足病変: 神経障害による感覚鈍麻、末梢動脈疾患による血流障害、外傷、感染症などの複雑な関与によって下肢に潰瘍や壊疽が生じます。

足病変を防止する: (フットケアを心がけましょう)

  • 毎日足の観察をし小さな傷や変化をみをとさない
  • 毎日足をぬるま湯で石鹸を使って丁寧に洗う
    (固いブラシ・軽石は使わない / 清潔なタオルで拭く)
  • 靴は足にあったもので柔らかいものにする
    (下駄やサンダルのように足がむき出しになる履き物は足を保護できないので好ましくない / 靴下( なるべく白いもの)を履く癖をつける)
  • まめに爪の手入れをする
    (深爪にならない様注意する)
  • 入浴時にはあらかじめ湯の温度をはかる
  • 湯たんぽや電気あんかのやけどに注意する
  • うおのめなどは自分でとったりせず医師の診察を受ける

【 急性合併症 】糖尿病による合併症参照)

*6) ケトアシードス昏睡: 高度なインスリン作用不足によりブドウ糖を利用できない状態では、代わりに、脂肪や蛋白質がエネルギー源として使われます。
脂肪の代謝によりケトン体(デモト酢酸、β−ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称)が産生されます。ケトン体が血中に増加した状態をケトーシスといいます。
ケトン体は弱酸性であるため、ケトーシスが進行すると血液が酸性に傾くアシドーシスに陥り、この状態ををケトアシドーシスといいます。

  • ケトーシス、アシドーシスが主徴で、それに脱水が加わって起こる意識障害である
  • 若年者に多く見られます
  • インスリン依存状態に多くみられる
  • 症状:
    口渇 ・ 多尿 / 体重減少 ・ 胃腸障害
    血糖値は、300〜1000mg/dl

*7) 高血糖高浸透圧昏睡:

  • 著しい脱水が先行し循環不全をきたした状態である
  • インスリン非依存状態の高齢者に多い
  • 症状:
    口渇 ・ 多飲 ・ 多尿
    血糖値は、500〜1500 mg/dl

*8) 感染症: 糖尿府患者さんは免疫力の低下により、感染症にかかりやすくなります。
糖尿病の患者さんが、一度感染をおこすと治りづらいので注意しましょう。

  • 肺結核もまれではなく、尿路感染症皮膚感染症がみられ、特に足の皮膚感染症は壊疽の原因になる
  • 歯:
    下記のような歯の症状があったら早めに歯科受診を受ける歯ぐきより出血しやすく赤くはれる / 口臭がある / 冷たいものがしみる
  • 感染症の予防:
    できれば入浴は毎日する
    下着は木綿のもので汗をかいたらすぐにとりかえる
    (* 汗をかいたままの皮膚はパイ菌が繁殖しやすい)

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