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町田市/町田駅前佐藤寿一クリニック

百日咳


 百日咳は世界的に見られる疾患で、いずれの年齢でもかかりますが、小児が掛かると重症化しやすく、死亡者の大半を占めるのは1 歳未満の乳児、ことに生後6カ月未満の乳児です。
 百日咳の小児科定点医療機関からの報告数は、1980年代には全国で20,000件を超えていましたが、ワクチン接種の普及に伴い1990年代には未接種小児を除いて殆ど発祥がなくなりました。
  しかし、過去10年間と比較して百日咳の報告数が増えており、2010年第25週(6月末)には、感染症法施行(1999年)以来最大の報告数となりました。2007年以降、20歳以上の成人患者の割合が増加し、2010年25週(6月末)時点で全体の約半数となっています。百日咳は都内150ヶ所の小児科定点医療機関からの報告なので、実際の成人の発症数はさらに多いことが推測されます。これはワクチンの効果が低下してきたことが原因の一つと推測されています。  (下図参照)

大人から、重症化しやすい新生児や乳幼児への感染を防ぐために今後も注意が必要です。

年齢階級別報告数の推移

【 百日咳とは 】

  • 百日咳は、百日咳菌という細菌に感染して起こる呼吸器感染症(急性気道感染症)です。
  • 母親からの免疫(経胎盤移行抗体)が期待できない乳児期早期から罹患の可能性があり、1歳以下の乳児、ことに生後6カ月以下では死に至る危険性も高い感染病です。
  • 特有のけいれん性の咳を特徴とし、新生児や乳幼児では、咳に続いて嘔吐や無呼吸発作が生じ、重症化することがあります。
  • 成人では、咳が長期間続きますが比較的軽い症状で経過することが多く、受診・診断が遅れることがあります。

【 感染経路 】

百日咳にかかった人の咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれる菌を吸いこむことによる感染(飛まつ感染)、および接触感染です。 成人の場合軽い症状で済む事がが多いので、気がつかないうちにワクチン未接種の新生児や乳幼児への感染源となることが問題です。
患者さんの同居家族、患者さんに接触した方は予防として抗生物質を投与することもあるので掛かりつけの内科にご相談ください。

【 典型的な経過 】
  (臨床経過は3期に分けられます)

  1. カタル期: (約2週間持続)
    通常7〜10日間程度の潜伏期があります。
    その後、普通のかぜ症状が続きますが、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
  2. 痙咳期: (約2〜3週間持続)
    ・ 次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)がでます。これは短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、続いて、息を吸う時に笛の音のようなヒューという音が出る(笛声:whoop)症状です。この様な咳嗽発作をくり返します(レプリーゼ)。しばしば嘔吐を伴います。
    ・ 発熱はないか、あっても微熱程度ですが、息を詰めて咳をするため、顔面の静脈圧が上昇し、顔面浮腫、点状出血、眼球結膜出血、鼻出血などが見られることもあります。
    ・ 非発作時は無症状ですが、何らかの刺激が加わると発作が誘発され、また、夜間の発作が多いことも特徴です。
    ・ 年令が小さいほど症状は非定型的で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。
    ・ 合併症としては肺炎の他、発症機序は不明でですが脳症も重要な問題で、特に乳児で注意を要します。
  3. 回復期: (2, 3 週〜)
    激しい咳は徐々におさまり2〜3週間で認められなくなりますが、その後も時折忘れた頃に発作性の咳が出ることがあります。全経過約2〜3カ月で回復します。

【 予防接種 】 百日咳のワクチンは三種混合ワクチン(DPT/ジフテリア・百日咳・破傷風)として、生後3ヶ月から接種できます。三種混合ワクチンは、従来の全菌体ワクチンに比較して副反応が格段に少なく、乳児期にも安全に接種することができます。

* 標準的な接種期間・回数

  • 1期 (生後3ヶ月から90ヶ月未満の期間は、定期接種として無料で接種できます。)
     1) 1期初回(DPT/ 3〜8週の間隔で3回摂種) : 生後3ヶ月から12ヶ月に達するまでの期間  2) 1期追加 (DPT/ 1回摂種) : 1期初回接種終了後6ヶ月以上たってから、標準的には接種後12ヶ月から18ヶ月に達するまでの期間
  • 2期(DT/1回接種) :
    11歳から12歳
    (ジフテリア・破傷風の予防接種で百日咳は含まれません)

【 予防のポイント 】  

  1. せき・くしゃみをするときは、ティシュなどで口と鼻をカバーします。
    使用したティシュは、ウイルスなど病原体が付着しているので、すぐゴミ箱に捨てましょう。
  2. せき・くしゃみが続くときはマスクをしましょう。
  3. とっさのせき・くしゃみは、手ではなく、袖や上着の内側でおおいます。
  4. 手洗いがもっとも大切です。
    アルコールを含んだ消毒液を手にすりこむのも有効です。

【 学校保健安全法 】 百日咳は学校保健安全法で、第二種の伝染病に定められています。
特有の咳が消失するまで出席停止とな っています。
ただし、病状により伝染のおそれがないと認められたときはこの限りではありません。

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