「鼻咽頭」スワブでのリアルタイム逆転写酵素-ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)はSARS-CoV-2検出の現在の標準となっています。
一方、「唾液」は収集が容易で供給要件が最小限であるため、診断とスクリーニングの代替手段となっていますが、感度にはかなりの変動を示しているため
「唾液」のSARS-CoV-2検出感度が最適化する時間枠を調査しました。
◆2020年6月17日から2021年2月15日にRT-PCR検査で、SARS-CoV-2が確認された人と2週間以内に濃厚接触した404人に対し、「鼻咽頭」と「唾液」のペア検体を採取し、「鼻咽頭検体」を基にした「唾液検体」の感度を調査しました。
調査は、3〜7日ごとに、最長4週間、または、鼻咽頭検査で2回陰性となるまで、「鼻咽頭」と「唾液」のサンプルを採取しました。
(参考文献: Congrave-Wilson Z, et al. Change in Saliva RT-PCR Sensitivity Over the Course of SARS-CoV-2 Infection. JAMA 2021.PMID: 34387653)