コロナPCR検査は種類にり感度差があります。コロナ抗原・抗体検査 インフルエンザ,予防接種 内科,小児科,糖尿病,合併症,生活習慣病,内科,小児科,内視鏡検査,胃カメラ,大腸ファイバー,健康診断,ぜんそく,大腸がん,胃がん,乳がん,検診,花粉症,血管年齢,呼吸器,胃腸科,循環器,喘息,肺がん,町田市,相模原市,八王子市

町田市/町田駅前佐藤寿一クリニック

SARS-CoV-2検出過程での唾液RT-PCR感度は?


「鼻咽頭」スワブでのリアルタイム逆転写酵素-ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)はSARS-CoV-2検出の現在の標準となっています。
一方、「唾液」は収集が容易で供給要件が最小限であるため、診断とスクリーニングの代替手段となっていますが、感度にはかなりの変動を示しているため 「唾液」のSARS-CoV-2検出感度が最適化する時間枠を調査しました。
◆2020年6月17日から2021年2月15日にRT-PCR検査で、SARS-CoV-2が確認された人と2週間以内に濃厚接触した404人に対し、「鼻咽頭」と「唾液」のペア検体を採取し、「鼻咽頭検体」を基にした「唾液検体」の感度を調査しました。
調査は、3〜7日ごとに、最長4週間、または、鼻咽頭検査で2回陰性となるまで、「鼻咽頭」と「唾液」のサンプルを採取しました。
(参考文献: Congrave-Wilson Z, et al. Change in Saliva RT-PCR Sensitivity Over the Course of SARS-CoV-2 Infection. JAMA 2021.PMID: 34387653)
SARS-CoV-2唾液抗体検査A

全ての参加者

「唾液」感度は、感染の最初の週に収集されたサンプルで71.2%で最も高かったが、その後週ごとに減少した

SARS-CoV-2唾液抗体検査B

有症状および無症状の参加者

感染の第1週の有症状者は、無症状者と比較し「唾液」感度が88.2%vs 58.2%(P<.001)(*1)と非常に高かった。 2週目の有症状者は、83.0% vs 52.6%(P<.001)と高いままでした。

*1) P値は、ある仮説からの乖離の程度を,その仮説のもとでの検定統計量の分布の裾確率 P によって表し.標本に基づく Pの値が十分に( >0.05)小さいとき,その乖 離は有意であるとしたFisher の有意性検定を使用。

■ 唾液は、感染初期の有症者におけるSARS-CoV-2の検出に感度が高かったが、無症候のSARS-CoV-2保因者の感度はすべての時点で60%以下だった。
■ 職場や学校などの共有スペースにおけるCOVID-19検査戦略を最適化する際には、無症候性感染者の唾液の感度が低いことを考慮する必要がある。
■ 本研究は、唾液ベースの RT-PCR を無症候性 COVID-19 スクリーニングに使用すべきではないことを示唆している。
■ 鼻咽頭ぬぐい液検査が基準となってはいるが、これは SARS-CoV-2 感染症の完全な検査ではなく、感染から 10 日以上経過した試料からの RT-PCR 陽性結果は、ウイルスの複製や感染性を予測するものではない可能性がある。
■ 必要な人に必要な検査を迅速に行える体制は必要で重要です。