赤ちゃん,小児の予防接種は種類が多いので、小児科で相談し接種スケジュールをきちんと立てましょう。受け忘れたワクチンがある場合は小児科に相談しましょう。掛りつけの小児科があると安心です。小児の予防接種は,百日咳,喘息,インフルエンザ,はしか,麻疹,水疱瘡,おたふく風邪,ムンプス等です。小児科,内科,大腸内視鏡検査、胃内視鏡検査、マンモグラフィ、企業検診、定期健診、人間ドック、町田,町田市,相模原市,相模大野市,大和市,津久井郡,八王子市

町田市/町田駅前佐藤寿一クリニック
日頃から子どもの状態をチェックしておきましょう
子どもの病気/TOP
C)お医者様の掛かり方
A)季節でちがう感染症
D)予防接種について
B)主な症状別の対処法

D)予防接種について

D)−1 予防接種(ワクチン接種)対象疾患

子供を病気から守るためにも、保育園や幼稚園の入園までに受けられる予防接種はすべて受けておくようにしましょう。
集団生活では、多くの子どもと長時間一緒に過ごすので、病気の原因となる細菌やウイルスに触れる機会が増えます。なかでも肺炎球菌やヒブは、多くの子どもの鼻やのどの奥にすみついていて、子どもの体力や抵抗力が低下すると、細菌性髄膜炎などの重大な感染症を引き起こします。
予防接種には、定期予防接種(無料)と任意予防接種(自費)があります。対象疾患は以下のものです。  →任意の予防接種の料金はこちらを参照下さい

D)−2 定期予防接種の接種年齢

法律に基づいて行われる予防接種は「定期予防接種」(無料)です。
小児定期予防接種は相互乗入れを実施しており、町田市、八王子市・日野市・多摩市・稲城市・相模原市の指定医療機関で、特別な手続きをせずに無料で受けられます。 更新日:2020/10/01)
町田市定期予防接種の実施対象年齢は下記となります。
* BCGは各会場での集団接種,、BCG以外の予防接種は各医療機関での個別接種となります。
* 日本脳炎の特例について: 平成17年の積極的な勧奨差し控えにより日本脳炎の予防接種の機会を逃した平成平成7年4月2日〜平成19年4月1日生まれの方は、20歳未満まで定期接種として無料で受けることが可能です。
注)定期の予防接種には期限があります。期限を過ぎると無料で接種できなくなります。ご注意ください。
予防接種 実施年齢 標準接種年齢
ヒ ブ 2ヶ月〜5歳未満 2ヶ月〜7ヶ月未満
小児用肺炎球菌 2ヶ月〜5歳未満 2ヶ月〜7ヶ月未満
BCG 1歳未満 5ヶ月〜8ヶ月未満
四種混合 3ヶ月〜7歳6ヵ月未満
*15歳以上は出来ません
3ヶ月〜1歳未満
三種混合(第1期) 3ヶ月〜7歳6ヵ月未満 3ヶ月〜1歳未満
不活化ボリオ 3ヶ月〜7歳6ヵ月未満 3ヶ月〜1歳未満
二種混合(第2期) 11歳〜13歳未満 11歳〜12歳未満
麻しん風しん
混合(MR)
第1期 1歳〜2歳未満 同  左
第2期 5歳〜7歳未満で小学校
就学前1年の間 (年長児)
同  左
水痘(水ぼうそう) 1歳〜3歳未満
3歳〜5歳未満
1歳〜1歳3ヶ月未満
*1) 2014/10/1〜2015/3/31
日本脳炎 第1期 6ヵ月〜7歳6ヵ月未満
(3歳からがベスト)
3歳〜5歳未満
第2期 9歳〜13歳未満 *2) 9歳〜10歳未満 
子宮頸がん 小学6年〜高校1年相当 中学1年相当
*1)3歳〜5歳未満のお子様への接種は、2014年10月1日〜2015年3月31日までの経過措置となります。この機会を逃すと、以後は自費での接種となります。
*2)日本脳炎の標準接種年齢は、2期は1期の1ヵ月後、追加は2期終了の1年後を目安としてください。
町田市では、お子様の予防接種スケジュール管理「わくわくワクチン」を提供しています。登録すると、お子様に合わせた予防接種スケジュールを自動で作成し、接種日が近づくとメールでお知らせが来ます。スマートフォン、携帯電話、パソコンから登録できます。

D)−3 定期の予防接種(無料)


【定期-1: ヒブワクチン】(Hib感染症細菌性髄膜炎など)

2013年4月1日から定期の予防接種に変わり、無料で接種を受けられるようになりました。
* 対象者 * (接種を開始する年齢によって、接種回数は異なります)
・接種開始:生後2か月〜7か月未満
標準的には4週〜8週間隔で3回接種、その後7〜13か月後に追加接種を1回
※ただし、初回2回目及び3回目の接種は、1歳に至るまでに接種することとし、それを超えた場合は接種は行わない。この場合、追加接種は実施可能ですが、初回接種に係る最後の注射終了後、27日以上の間隔をおいて1回接種します。
水痘(水ぼうそう)定期接種回数
・接種開始:生後7か月〜1歳未満
標準的には4週〜8週間隔で2回接種、その7〜13か月後に追加接種を1回
※ただし、初回2回目の接種は、1歳に至るまでに接種することとし、それを超えた場合は接種は行わない。この場合、追加接種は可能ですが、初回接種に係る最後の注射終了後、27日以上の間隔をおいて1回接種します。
・接種開始:1歳〜5歳未満
1回のみ接種

【 ヒブ/Hib 】
・病原体: 
インフルエンザ菌b型(インフルエンザウイルスとは全く別です)
・かかりやすい年齢:5歳までにかかることが多い ・発症の性状:細菌性髄膜炎や喉頭蓋炎、肺炎など。 ・細菌性髄膜炎の性状: 見分けられる特別な症状はありません。細菌性髄膜炎の始まりは、熱が出たり吐いたりなどカゼの症状との区別がむずかしいため、急な発熱(高熱)、泣きやまない・きげんが悪い、意識がもうろうとしている、ぐったりしている、吐く・食べない・飲まないなどの症状がある場合は、小児科を受診しましょう。ヒブ(インフルエンザ菌b型:Hib)と肺炎球菌が原因の場合がほとんどで、どちらの菌でかかるかわからないため、両方ともワクチンを接種して予防することが大切です

【定期-2: 小児用肺炎球菌ワクチン】

(肺炎球菌感染症/細菌性髄膜炎など)
* 対象者 * (接種を開始する年齢によって、接種回数は異なります)
・接種開始:生後2か月〜7か月未満
標準的には27日以上間隔を空けて3回接種(1歳未満)、その後60日以上間隔を空けて追加接種を1回(1歳〜1歳3ヶ月未満)
※ただし、初回2回目及び3回目の接種は、2歳に至るまでに接種することとし、それを超えた場合は接種は行わない(追加接種は実施可能)。また、初回2回目の接種は1歳に至るまでに行うこととし、それを超えた場合は、初回3回目の接種は行わない(追加接種は実施可能)。
・接種開始:生後7か月〜1歳未満
標準的には27日以上間隔を空けて2回接種(1歳未満)、その後60日以上間隔を空けて追加接種を1回(1歳以上)
※ただし、初回2回目の接種は、2歳に至るまでに接種することとし、それを超えた場合は接種は行わない。(追加接種は実施可能)。
・接種開始:1歳〜2歳未満
60日以上間隔を空けて2回接種
・接種開始:2歳〜5歳未満
1回のみ接種

【 肺炎球菌による化膿性髄膜炎 】
・病原体: 
肺炎球菌
肺炎球菌というのは、子どもの感染症の二大原因のうちのひとつの細菌です。まわりを莢膜(きょうまく)というかたい殻におおわれ、人間の免疫が攻撃しにくい構造をしています。
・かかりやすい年齢: 免疫力の弱い小さな子どもやお年寄り ・発症の性状: 肺炎球菌は文字どおり、肺炎の原因になる細菌ですが、耳で感染症をおこすと「中耳炎」に、肺に入りこんで「肺炎」に、血の中に入りこんで「菌血症」に、脳や脊髄を覆っている髄膜の中に入りこんで「細菌性髄膜炎」を発症します。肺炎球菌による化膿性髄膜炎は5歳未満で年間150人前後が発症していると推定されています。

無料-1) 百日咳( 百日咳はどの様な病気? ) : 三種混合(DPT)ワクチン


病原体: グラム陰性桿菌である百日咳菌
吹笛様吸気で終わる特有な連続性、発作性の咳(レプリーゼ)が長期にわたって続く感染症。新生児 ・ 幼児の場合は、咳に続いて嘔吐や無呼吸発作が生じ、重症化することがあります。
肺炎、中耳炎、脳炎の合併症がみられます。
  1. 潜伏期間:
    6〜15日
  2. 症状:
    臨床経過より、カタル期、痙咳期、回復期の三期に分かれます。
  3. カタル期:
    1〜2週間持続。定型的な気道のカタル症状を示します。
  4. 痙咳期:
    咳が次第にひどくなり、痙攣様咳嗽となります。一ヶ月位続き、吹笛様吸気を伴った連続性咳嗽を反復します。顔面に浮腫状の百日咳顔貌と結膜下出血が見られる。胸部所見は咳がひどい割に異常が少ない。
  5. 回復期:
    2〜3週間ですが、数ヶ月に及ぶこともあります。幼児期後半以降の感染では症状が軽くなります

無料-2) ジフテリア : 三種混合(DPT)/二種混合(DT)ワクチン


病原体: ジフテリア菌
のどについたジフテリア菌が増えて、炎症を起こす病気。
  1. 症状:
    38度以上の熱と、犬の遠吠えのような咳が特徴で、重症になると呼吸困難や神経麻痺、心筋炎を起こし死亡することもあります。

無料-3) 破傷風 : 三種混合(DPT)/二種混合(DT)ワクチン



病原体: 破傷風菌
土の中にいる破傷風菌が傷口から体に進入し、菌の毒素でけいれんを起こす病気。
  1. 症状:
    顔の筋肉が硬直して引きつったような表情になり、口が開かなくなることが特徴です。重症になると強いけいれんで呼吸ができなくなったりします。

無料-4) 結核 : BCGワクチン


咳や発熱が続く病気。
  1. 症状:
    子どもの場合、せきなどの症状はあまり見られません。赤ちゃんの場合は、粟粒結核や髄膜炎など重症になりやすく、後遺症が残ったり、死亡することもあります。

無料-5) ポリオ : ポリオワクチン


ポリオは、小児麻痺とも呼ばれます。日本では1960年代前半までは流行を繰り返していましたが、現在は、予防接種の効果で国内の自然感染は報告されていません。しかし、現在でもインド、アフリカなどではポリオの流行があることから、日本にポリオウイルスが入ってくる可能性があります。
  1. 症状:
    かかっても無症状か、風邪に似た症状だけですむ場合がほとんどですが、症状がでる場合は熱が下がった後に片側の手足に弛緩性麻痺を生じます。

無料-6) はしか(麻疹) : 麻疹・風疹混合(MR)ワクチン


病原体: 麻疹ウイルス
発熱、上気道のカタル症状、特有な発疹を有する感染力の強い病気です。肺炎、中耳炎、喉頭炎(クループ)、脳炎を合併することもあります。まれに、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)を起こすことがあります。
予防方法としては生ワクチンが極めて有効です。
  1. 潜伏期間:
    7〜14日
  2. 感染性のある期間:
    発疹のでる2〜4日前から、発疹後2〜5日
  3. 発疹の出る部位:
    耳・顔面・首からで始め、より重症例では胴体・腕・脚に広がる
  4. 発疹の性状:
    小斑状丘疹で、一部は癒合していまが、健康皮膚面を残す。不規則な形の平らで赤い部分ができ、すぐに盛り上がる。症状が出て、3〜5日後から始まり、4〜7日間続きます。消退後は褐色の色素沈着が残ります。
  5. 症状:
    カタル期、発疹期、回復期に分けられる。対症療法が中心で細菌合併症があれば抗生剤を使用します。
  6. (カタル期)
    結膜炎症状、くしゃみ、鼻水などの症状とともに発熱があり、頬粘膜にコプリック斑がみられる。
    (発疹期)
    一旦、解熱し、再発熱の時発疹が生じます。
    (回復期)
    発熱は発疹出現後3から4日持続し、通常7〜9日の経過で回復します。

無料-7) 風疹 : 麻疹・風疹混合(MR)ワクチン


病原体: 風疹ウイルス
特有の発疹・発熱・リンパ節腫脹と圧痛を訴える病気。髄膜炎・脳炎・血小板減少性紫斑病の合併症がみられることもあります。また、妊娠早期に罹患すると出生児が先天性風疹症候群になることがあります。
  1. 潜伏期間:
    14日〜21日間
  2. 感染性のある期間:
    症状が出る直前から発疹が消えるまで。
    新生児が感染した場合、普通は何ヶ月も感染力がある。
  3. 発疹の出る部位:
    顔・首から出初め、胴体・腕・脚に広がる。
  4. 発疹の性状:
    発病時に、発熱を伴った発疹が出ます。発疹は、一般的には軽度で、全身にバラ紅色の丘疹が出て3〜5日で消退します。色素沈着を残しません。リンパ節腫脹は頚部・耳後部に顕著に出て圧痛を伴います。発熱は一般に軽度で気づないこともあります。

無料-8) 日本脳炎 : 日本脳炎ワクチン


病原体: 日本脳炎ウイルス
脳に重い障害などを起こす日本脳炎は有効な治療法がないため、ワクチンの予防接種が重要です。しかし、2004年に、旧ワクチンを接種した中学生がADEM(アデム、急性散在性脳脊髄炎)という重い病気を発症したとの報告があり、厚労省は、ワクチン接種の積極的な呼びかけをひかえました。2009年に現行の「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン」が承認され、翌年から接種の勧奨を再開しました。厚労省は、現在、日本脳炎ワクチン接種を積極的に勧奨しています。また、摂取の呼びかけをひかえた2005〜2009年の期間に接種しなかった子供は免疫を持っていないため、定期接種を受けられるよう対策を取っています。詳細は小児科医に相談しましょう。
  1. 感染経路:
    ウイルスに感染した豚を蚊(コガタアカイエカ)が刺し、さらにその蚊(感染蚊)が人を刺してうつります。ヒトからヒトへはうつりません。
  2. 潜伏期間:
    6〜16日
  3. 症状:
    かかっても大多数は無症状ですが、脳炎になると高熱、頭痛、けいれん、嘔吐(おうと)、意識障害がでます。治療が難しく、死亡や重い神経系の後遺症の危険性があります。
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D)−3 任意の予防接種(自費)


下記の自費1)〜4)は任意接種となります。
費用は、こちら を参照して下さい。
「任意」とは医学的に、接種しても接種しなくてもよいという意味ではありません。軽い病気と思われがちな、みずぼうそうや、おたふくかぜも、多くの子どもの命と健康に被害を及ぼしています。定期/任意にかかわらず、かからなくてもよい病気にかからずに済むためにワクチンで防ぐとお考えください。
3歳ごろまでは、接種するワクチンが多くて大変です。小児科医に相談して、上手にスケジュールをたて、お子さんにとってもっともよい時期に予防接種を受けられるようにしましょう。

自費-1) おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス) : おたふくかぜワクチン


病原体: ムンプスウイルス
特有の発疹・発熱・リンパ節腫脹と圧痛を訴える病気。髄膜炎・脳炎・血小板減少性紫斑病の合併症がみられることもあります。妊娠早期に罹患すると出生児が先天性風疹症候群になることがあります。
  1. 潜伏期間:
    14日〜24日
  2. 症状:
    耳下腺の急性腫脹が主症状ですが、時に顎下腺腫脹も伴います。腫脹は一側または両側性で、頭痛があります。
    腫脹は2〜3日で最大となり、3〜7日間、長くても10日間で消退します。合併症は無菌性髄膜炎が多く、2〜3%に達します。難聴と膵臓炎の合併症もあります。
    成人では精巣炎、卵巣炎があり注意を要します。

自費-2) みずぼうそう(水痘瘡) : みずぼうそうワクチン


病原体: 水痘・帯状疱疹ウイルス
紅斑→丘疹→水疱→膿疱→痂皮の順に進行する発疹が出現し、同時に各時期の発疹が混在する伝染性の強い熱性疾患です。
肺炎、脳炎、肝炎、ライ症候群などを合併することもあります。初感染で水痘の症状を示し、治癒後、ウイルスは肋間神経などの神経節に潜伏し、免疫状態が低下したときに帯状疱疹として再発症します。
水痘生ワクチンを接種しても軽く罹患することが20%程度あります。
  1. 潜伏期間:
    14日〜21日間
  2. 感染性のある期間:
    症状が出る数日前から、すべての発疹が痂皮になるまで。
  3. 発疹の出る部位:
    普通は、最初に胴体に出る。その後、顔・首・腕・脚に出る。
    手のひらと足の裏にはあまり出ない。
  4. 発疹の性状:
    赤い皮膚を背景に丸くて液体のつまった水疱を形成し、最後にはかさぶたになる。多発することが多い。
    発疹は、症状が出てすぐにさまざまな部位に生じ、数日〜2週間続く。

自費-4) B型肝炎 : B型肝炎ワクチン


病原体: B型肝炎ウイルス
慢性化すると肝硬変や肝臓がんの原因になったりします。
  1. 感染経路:
    子どもでは分娩時にB型肝炎に感染しているお母さんからうつることがほとんどですが、まれに家族内感染もあります。
  2. 発症の性状:
    疲れやすくなって黄疸がでます。
町田市の「まちだ子育てサイト」に子供の予防接種に関する情報があります。

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