JR町田駅直結の佐藤寿一クリニック。内科,百日咳,喘息,ぜんそく,糖尿病,合併症,生活習慣病,小児科,内視鏡,胃カメラ,大腸ファイバー,健康検診,ガン,大腸がん,胃がん,乳がん,検診,件亜,花粉症,血管年齢,呼吸器,胃腸科,循環器,肺がん,甲状腺,メタボリックシンドローム,町田,町田市,町田駅前,相模原市,大和市,津久井郡,八王子市

町田市/町田駅前佐藤寿一クリニック

麻しん風しん混合ワクチンの予防接種をご希望の方に


※ 子供の予防接種に関しては、こちらも参照して下さい

【 麻しん(はしか) 】


麻しんは、麻しんウイルスによっておこる感染症で、主に春から夏にかけて空気感染・飛沫感染・接触感染でヒトからヒトへと感染します。 感染力がとても強いので(インフルエンザより強い)、麻しんに対する免疫(抗体)を持たない人または免疫力(抗体価)の低い人に広く感染してしまいます。

1. 麻しん(はしか)の症状・・・発熱・咳・鼻汁・目やに・発疹など

* 約10〜12日の潜伏期間(ウイルスに感染後、無症状の期間)の後に症状が出始め、38℃前後の発熱があり、麻しん特有の白く小さな斑点(コプリック班)も頬の内側の口腔粘膜にあらわれます。
* 数日後に一時熱が下がりますが、24時間以内に再び高熱(39℃〜40℃)となり、鮮紅色の発疹が全身に広がっていきます。
* 主な症状は7〜10日で回復していきますが、発疹のあとは、茶褐色の色素沈着となりしばらく残ります。

修飾麻しん(病原体が検出されたもの)は、麻しんに対する免疫力が低下した人が感染しますが、症状は上記の一部しかみられないため麻しんと分類されることもあります。修飾麻しんは麻しんより症状は軽症ですが、感染力は麻しんと同様なので感染を広げてしまう恐れがあり、注意が必要です。

2. 麻しん(はしか)の合併症・・・気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎など

* 麻しんにかかった人のおよそ30%に合併症がみられます。
* 脳炎は約1000人に1人の割合でみられ、麻痺・けいれんなどの中枢神経系の後遺症を残すこともあります。
* さらに麻しんにかかった後数年〜10数年後に発症する亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という死に至る合併症が、麻しんにかかった人のうち約10万人に1人の割合で報告されています。
* 麻しんにかかった人のうち、1000人に1人程度の割合で死亡することがあります。

【 風しん 】


風しんは、風しんウイルスによっておこる感染症で「三日ばしか」とも呼ばれます。
主に春先から初夏にかけて流行し、飛沫感染でヒトからヒトへと感染します。感染力は麻しんや水痘(水疱瘡)ほど強くありません。

1. 風しんの症状・・・
  発疹、発熱、首の後ろのリンパ節の腫れ、咳、鼻汁、目が赤くなるなど


* 潜伏期間(ウイルスに感染後、無症状の期間)は2〜3週間で、発疹の出る2〜3日前から発疹が出た後の5日くらいまでは感染力があるといわれています。
* 感染しても子供では3日程度で治るとされていますが、大人になってからかかると関節痛がひどくなるなど重症化する傾向がみられます。

2. 風しんの合併症・・・一般的に予後は良好といわれています

まれに血小板減少性紫斑病(症状としては出血班、鼻血:約3000人に1人)や脳炎(症状としては発熱持続、けいれん、意識障害:約6000人に1人)といった重い合併症がみられる場合もあり、決して軽視できない疾患です。
妊娠初期の女性が風しんにかかると、先天性風しん症候群と呼ばれる病気により、心臓病、白内障、難聴などの障害を持った赤ちゃんが生まれる可能性があります。
一緒に生活しているご家族からうつる事が多いため、ご家族が風しんにかからないようにワクチンを受けておく事も大切です。


【 ワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)の効果と副反応 】


麻しん及び風しんには特別な治療法はなく、対症療法だけなのでワクチンによる予防が重要です。
ワクチン接種によって約95%の人に免疫が獲得されます。ただし、1回の予防接種では免疫力が上がらない人や麻しん及び風しんに対する抗体価が次第に低くなっている人もいるため、現在では2回の定期接種が勧められています。

1. 「麻しん風しん混合ワクチン」の副反応

このワクチンは生ワクチンなので、ウイルスが体内で増え、約20%の人に発熱や約10%の人に発疹などの副反応がみられます。
* 接種後、5〜14日頃に38℃前後の発熱がみられ3日ほどで下がります。発疹も同じ頃に出現します。
* 接種直後から翌日に過敏症状と考えられる発熱、発疹、掻痒(かゆみ)などがみられることがありますが、これらの症状は通常1〜3日でおさまります。
* 接種部位の発赤、腫れ、硬結(しこり)、疼痛などが見られることがありますが、いずれも一過性で通常数日中に消失します。
* まれに重い副反応としてショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病(100万人接種あたり1人程度)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM、頻度不明)、脳炎、脳症(100万人接種あたり1人以下)、けいれんなどをおこすことがあります。
* ワクチン接種後に起こる亜急性硬化性全脳炎(SSPE)は極めてまれで、自然の麻しんウイルスに感染し発症した場合の1/10以下程度と報告されています。

2. 次の方は接種できません

1)明らかに発熱(通常37.5℃以上)している方
2)重い急性疾患にかかっている方
3)本剤の成分によりアナフィラキシー(重いアレルギー反応)を起こした事のある方
4)免疫機能に異常のある方・免疫抑制をおこす治療を受けている方
5)妊娠している方および妊娠している可能性のある方
6)その他、医師に予防接種を行う事が不適当であると判断された方

【 麻しん風しん混合ワクチンを受けるには? 】


4週間以内に他の予防接種を受けた場合には医師にご相談ください。
麻しん風しん混合ワクチンは任意接種ですので、ワクチンの効果や副反応をお考えになったうえ、ワクチンの接種を受けるかどうかをお決めください。
ワクチンの接種を受けられるとお決めになった場合には、「麻しん風しん混合ワクチン接種申込書・予診票」に正確に記入し、医師の問診、診察をお受け下さい。
** もしご不明な点がありましたら、医師にご相談下さい(042-710-2251) **

【 予防接種後の注意事項 】


* 接種当日は接種部位を清潔に保ち、過度な運動を避け静かに過ごしてください。
* 接種後2週間は健康状態や副反応に留意し、何か気になる症状がある場合は、医師に連絡して下さい。(042-710-2251)
* 本剤の接種により健康被害が発生した場合には「医薬品副作用被害救済制度」により治療費等が受けられる場合があります。詳しくは独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページ等をご覧下さい。

 ▲ TOPへ戻る