” 花粉症、鼻アレルギーの患者さんへ”
佐藤寿一クリニック では、「減感作療法」の施療を行っています。
花粉症治療は、年々進化しています。なかでも、体に人為的に免疫を入れることで体質改善する特異的免疫療法(抗原特異的減感作療法)は、現在、治癒を期待できる唯一の方法として、最新版の鼻アレルギー治療法ガイドラインでも、第一に取り上げられています。
治療終了後も、その効果は長続きします。
通常法とよばれる古典的な方法は、週1〜2回ずつ注射を続け、花粉シーズンになったら回数を減らしていき、年数毎に徐々に注射する間隔を空けていきます。通常法の場合、こまめな通院が必要であったり、効果が出るまでに時間がかかるなどのデメリットがあり、この治療法は、忙しい現代社会には合わなくなっています。
そこで、短期間に、「花粉のシーズンのみ減感作療法を行う急速法」 が今では行われるようになりました。
しかし、現在、日本でこの急速法による治療を行っている医療機関は限られています。
佐藤寿一クリニックでは、最近のライフスタイルを考慮し、「急速法による減感作療法」を行っています。
春に飛散する花粉の量は、その年によって大きく異なり、前年の夏の気候によって左右されます。
2015年春のスギ・ヒノキ花粉飛散数は、全国的には例年並みの予想ですが、近畿から東北にかけては、前年の春のスギ・ヒノキ花粉飛散数が少なかったため、前年よりも多い見込みで、特に関東や東北では非常に多くなる所がある見込みです。
★ 花粉はどんな日に多く飛ぶの?
特に、春一番のような気温が高く暖かな南風が吹く日は要注意です。
・ 最高気温が高めの日
・ 雨上がりの翌日で天気が良い日
・ 風邪が強く晴天で乾燥した日
スギ花粉やヒノキ花粉の飛散時期は、東京では2月〜5月上旬までです。花粉の飛散量h飛び始めてから徐々に増え、スギ花粉は3月、ヒノキ花粉は4月に特に多くなってきます。
下記のグラフは、東京都の飛散花粉数の経年変化(過去10年平均)です。飛散花粉数の経年変化を見ると、過去10年平均は、平成7年時点の過去10年平均に比べて、2倍以上に増えています。今春の飛散花粉数予測はこの10年間の平均値や昨春の飛散花粉数に比べると少ないですが、昭和60年〜平成6年までの10年間の平均値とほぼ同じレベルです。
飛散花粉数のように,、年によってばらつきが生じるものの傾向をこの図によりみることができ、スギ・ヒノキ花粉は徐々に増えてきていることがわかります。
「東京都の花粉情報」は、東京都福祉保健局のホームページで随時更新されています。