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町田市/町田駅前佐藤寿一クリニック

インスリン作用


* インスリン作用が不足すると高血糖状態になります。 インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンです。
インスリンの作用(*注1)が不足する(インスリン分泌の低下/インスリン抵抗性の増大などによる)と糖代謝が正常に行われず、血液中のブドウ糖が増加して高血糖状態になります。

(*注1)  食物に含まれる糖質は消化吸収されてブドウ糖になり、さらに血液により全身へ運ばれ、エネルギー として利用されたり、肝臓、筋肉、脂肪組織などに貯蔵されたりします。これを「糖代謝」といい、膵臓の ランゲルハンス島β細胞(膵β細胞)から分泌される「インスリン」により調節されています。

* 血糖値・血中インスリン値 健康な人の場合、インスリン分泌には、下記に示す一定のパターンがあります。(下図参照)

血糖値・血中インスリン値の日内変動

【 追加分泌 】:
a) 食事を摂取して血糖値が高くなるとインスリンが分泌されます。
b) 追加分泌によりエネルギーとしてすぐ利用される分以外のブドウ糖は肝臓、筋肉、脂肪 組織などの細胞に取り込まれます。血糖値が下がると、追加分泌は次第に低下します。
c) 「食後高血糖」・・・糖尿病の初期にみられます。追加分泌の開始が遅れたり、分泌量が低下すると、食後の血糖値が上昇する状態。

【 基礎分泌 】:
a) 24時間、常にほぼ一定量のインスリンが分泌されています。
c) 「空腹時高血糖」・・・糖尿病が進行するとみられます。基礎分泌が低下すると、空服時の血糖値が上昇する状態。

* インスリン抵抗性 インスリン抵抗性とは、血中のインスリン濃度に見合ったイ ンスリン作用が得られない状態をいいます。

  • 原因:・ インスリン桔抗物質の存在
    ・ インスリン受容体の数の減少
    ・ インスリン受容体を介する紬胎内への情報伝達能力の低下など
  • インスリン抵抗性の存在が考えられる状態:早朝空腹時の血中インスリン濃度が15μU/mL以上を示す
  • インスリン抵抗性の存在が疑われる症状:肥満(特に内臓脂肪型) / 高血圧 / 高中性脂肪(TG: triglyceride)血症 / 低HDL(high density lipoprotein)コレステロール血症

  • インスリン抵抗性を表す簡便な指標のひとつにHOMA-R(homeostasis model assessment-ratio)があり、次式で計算されます。(ただし、この 式が成立する条件は空服侍血糖値140mg/dL以下の場合です。)HOMA-R=空腹時インスリン値(μU/mL)×空腹時血糖値(mg/dL)/405 (正常 = HOMA-R ≦ 1.6  /  インスリン抵抗性 = HOMA-R ≧ 2.5)

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