■アレルギー性鼻炎 / トリビアカレンダー
アレルギー性鼻炎の原因(アレルゲン)は、季節により異なります。日頃からカレンダーをチェックして、早めの対策や予防を心がけましょう。
睡眠不足は万病のもとです。花粉症による鼻づまりや鼻みずの症状があると睡眠不足になりやすいので 「早めに病院(専門医)で受診」 するようにしましょう。
* 佐藤寿一クリニックでは、アレルギー性疾患の原因(アレルゲン)を特定するために、
血液を採取してIgEの量を調べる検査を行っています。
花粉症、早めの対策が肝心です!
あわただしかった年末年始を終え、ちょっと一息ですが、来月のバレンタインデーの頃からは、もうスギ花粉が飛び始めてしまいます。
早めに受診をし、症状が出る前からお薬を服用すると、次のようなメリットが。
@ 症状が出るのが遅くなる
A シーズン中の症状が軽くなる
先手必勝で花粉症シーズンを快適に乗り切りましょう!
開花時期:1〜4月
★ ハンノキ
【開花時期】 ・1〜4月 【分布】 ・日本全国(特に北海道) / ・森や湖などの湿地に自生
【特徴】猫のしっぽのような黒紫褐色の雄花をたくさんつけるのが特徴的な落葉高木。ハンノキ花粉症の4割は、リンゴ、モモ、サクランボなどを食べると口の中が腫れる「口腔アレルギー性症候群(果物過敏症)」を合併するといわれているので注意が必要です。
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2月20日はアレルギーの日!
2月20日はアレルギーを引き起こす免疫グロブリンlgEが発見されたことにちなんで、「アレルギーの日」と制定されています。 そして本州ではそろそろ本格的な花粉症シーズンに突入。毎年つらい花粉症に悩まされるのにまだ治療を始めていない方は、アレルギーの日を機会にそろそろ治療を始めてはいかがですか。
開花時期:1〜5月
★ スギ
【開花時期】 ・1〜5月 【分布】 ・本州、四国、九州 【特徴】高さ30〜65mにまでまっすぐに伸びる常緑高木。日本の樹木の中でも最も寿命が長く、樹齢3000年以上になる屋久島の縄文杉は有名。1日のうちでも昼前後と日没前後は花粉飛散量が多くなるのでその時間帯の外出はなるべく控えましょう。【症状】現在、人口の10〜15%が患者と推定されています。喉の痛みや痒み、咳、口内の乾燥、味覚障害、耳の痒み、頭重感や全身倦怠感など、症状は多彩です。最近は、スギ花粉が直接肌に触れることが原因で発症する湿疹(スギ花粉皮膚炎)があります。
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鼻にやさしい鼻のかみ方!
@ 大きく息を吸って、いったん息を止めます。
A 鼻を片方ずつ押さえます。
B ゆっくり、小刻みに、空気を押し出す感じでかみます。
C 鼻づまりがひどく、鼻をかめない場合には・・・ 蒸しタオルを鼻にあてると、鼻づまりが解消されて、鼻がかみやすくなります。
開花時期:3〜5月
★ ヒノキ
【開花時期】 ・3〜5月 【分布】 ・本州(福島以南)、四国、九州 【特徴】うろこ状の葉を持つ常緑高木。近年スギの植林はほとんど行われていませんが、ヒノキは木材としての価値が高いため現在でも植林が行われています。まだ花粉生産量の少ない樹齢の若い木が多く、今後成長するにつれ飛散量が増えることが予想されます。
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花粉症で睡眠不足に!
花粉症による鼻づまりや鼻水がひどくなると、なかなか寝つけなかったり、寝ている途中で
目が覚めてしまうことがあります。そして夜、熟睡できないために日中に眠くなってしまうなんて
ことも。
睡眠不足は万病のもと。鼻づまりや鼻水などの症状が出ている間はきちんと治療を続けましょう。
開花時期:4〜6月
★ シラカンバ
【開花時期】 ・4〜6月 【分布】 ・北海道、本州(中部以北) / ・高原などに自生
【特徴】樹皮が白く剥がれやすいのが特徴の落葉高木。北海道内22市町村で市町村の木に
指定されています。スギ林の少ない北海道の代表的な花粉症のアレルゲンです。ハンノキ花粉症
と同じように「口腔アレルギー症候群(果物過敏症)」を合併するケースがよくみられます。
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太陽を見るとくしゃみが出ることがありませんか?
直射日光など明るい光にさらされるとくしゃみが出るのは”光くしゃみ反射”といわれるもの。
誰にでも起こるわけではなく一部の人に起こりますが、遺伝するといわれています。 何故くしゃみが出るのかは、残念ながらまだ正確には分かっていません。
車の運転中など無意識にくしゃみが出ると危険なときには、サングラスをするとくしゃみを
抑えることができます。
開花時期:4〜7月
★ カモガヤ
【開花時期】 ・4〜7月 【分布】 ・日本全国 / ・道端、土手、河原などに生育
【特徴】穂の形が鳥の足に似ている外来の多年草。イネ科植物の中ではアレルギー発症率が高いと
いわれています。いたるところに雑草として生えており、この時期の犬の散歩や草刈りには
注意しましょう。
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梅雨のカビ対策は湿度管理で!
ジメジメとした梅雨に生えやすくなるカビ。カビは温度(20〜30℃)、湿度(65%以上)、栄養
(アカなど)、この3つの条件が揃うと生えやすくなります。でもこれらを全て断つことはとても困難。
そこで室内の湿度を30〜60%に保つことでカビ対策を。まずは次のようなことを心がけて!
●水槽、観葉植物など湿気を多く含むものは、風通しの良い場所に。
●火を使うときだけではなく、料理をするときには必ず換気扇を。
繁殖期:特に梅雨時
★ カビ
【繁殖期】 ・特に梅雨時(住宅の機密性が高まったため1年中) 【繁殖場所】 ・キッチン、浴室、洗面所などの水回り 【特徴】真菌(カビ)は、ダニや花粉に続く主要なアレルゲンで、特にカンジダ・アスペルギルス・アルテルナリアなどが有名。 生活習慣からか、日本では血液検査や皮膚検査で要請と出ることが多いですが、アレルギー性鼻炎の抗原であるかどうかは、症状から慎重に判断する必要があります。 世界で初めての抗生物質
ペニシリンはアオカビから発見されました。消毒用エタノールにはカビの殺効果があります。
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枕にもダニ対策を!
頭の汗を吸い取り、体温により温められ、おまけにエサとなるフケがつきやすい枕は、
ダニの繁殖にピッタリの場所。布団ばかりでなく、枕にもダニ対策が必要です。
枕はなるべく通気性の良いものを選び、天日干しをして湿気を減らしましょう。また、
枕カバーをこまめに洗濯し、フケ、ダニの死骸やフンを洗い流すことも大切です。
開花時期:5〜8月
★ オオアワガエリ
【開花時期】 ・5〜8月 【分布】 ・北海道、本州、四国、九州
/ ・道端、空き地、河川敷などに生育
【特徴】細長い円柱形の穂をつける多年草。牧草として栽培され、カモガヤと同じく、初夏から
夏のイネ科花粉症アレルゲンで、夏風邪と間違われることも多いので注意しましょう。
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お墓参りに欠かせない杉線香!
お盆休みに帰省して、お墓参りに行かれる方も少なくないのでは?
お墓参りには「杉線香」と呼ばれるスギの葉を原料としたお線香がよく用いられています。
杉線香は火を灯すとスギ特有の香りがします。 でも、花粉ではなくスギの葉を原料と
していうるので、アレルゲンにはなりません。
最近は花粉症の原因としてばかり注目されがちなスギの木ですが、私たちの身近な
年中行事に中でも活躍しているのです。
繁殖期:6〜10月
★ ユスリカ
【繁殖期】 ・6〜10月 【分布】水田、池、川などの近くで群れをなして集まって飛ぶ昆虫【特徴】蚊によく似ていますが吸血性はありません。幼虫はアカムシと呼ばれ、水中に住み体をゆするような動きをします。
★ チリダニ
【繁殖期】 ・初夏〜秋 【特徴】家の中に入るダニの7割以上を占めるチリダニ。チリダニの寿命は2〜3ヶ月ですが、
そのフンや死骸もアレルゲンとなります。熱に弱く、60℃以上の高温では1時間で
死滅するといわれています。
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花粉飛散量と夏の天気の関係!
翌年春のスギ花粉飛散量と夏の気温は深い関係があるといわれています。
夏は花粉を飛散する雄花が成長する季節。この時期に気温が高いと雄花の成長が
よくなり、花粉量も多くなります。
スギ花粉の飛散量は、前年夏のお天気と秋頃の花芽のつき方から予測されているのです。
開花時期:8〜11月
★ ヨモギ
【開花時期】 ・8〜11月 【分布】 ・日本全国
/ ・道端、空き地などに生育
【特徴】葉の形が菊によく似ている多年草。いたるところに雑草として密集して生えています。若葉は
草もちに、葉の裏の毛はお灸のもぐさに用いられます。ヨモギ花粉症ではセロリ過敏症を
合併することがあるので注意しましょう。
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秋の行楽シーズン、道端や川辺の雑草に要注意!
秋はハイキングやキャンプなどのレジャーにピッタリの季節。
でもこの時期は道端や川辺などに生えているブタクサ、ヨモギ、カナムグラの花粉が原因で
秋の花粉症になることもあるので要注意です。
ハイキングやキャンプの後に鼻がムズムズした時は専門医に相談しましょう。
開花時期:8〜11月
★ ブタクサ/オオブタクサ
【開花時期】 ・8〜11月 【分布】 ・日本全国
/ ・道端、空き地などに生育
【特徴】葉に細かい切れ込みがある一年草。幼苗はヨモギに似ています。アメリカの代表的な花粉症。最近では北アメリカから侵入したブタクサハムシという昆虫に食べられ、ブタクサの数は減ってきています。
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悲しいときに出る鼻みずは余分な涙!
鼻みずは鼻に入った花粉やホコリなどを洗い流したりするときに出てきますが、泣いたときにも
出てくることってありますよね。
これは目と鼻は管でつながっていて、目から出しきれない涙が管を通って鼻から出てくるからなのです。
涙はいつも出ているのですが、量が少ないので管を通っている間に乾いてしまい、普段は鼻みずになり
ません。
開花時期:8〜11月
★ カナムグラ
【開花時期】 ・8〜11月 【分布】 ・日本全国
/ ・荒地や藪(やぶ)などになどに生育
【特徴】他の植物やフェンスなどに巻きついて成長するつる性の一年草。茎が鉄のように丈夫な事から「鉄葎(カナムグラ)」といいます。カナムグラの藪に足を踏み入れると、茎や葉のトゲが服にまとわりつき非常に厄介な雑草です。
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花粉症は日本経済にも影響を及ぼす!
東京都民の3.5人に1人は花粉症であるといわれ、今ではすっかり国民病として定着した花粉症。
花粉症はそのつらい症状から仕事にも影響を及ぼすことが。ある調査によるとスギ花粉症による
労働損失額はおよそ600億円にものぼるとのこと。
いくらお仕事が忙しくても、たかが花粉症と油断せず、早めの対策と治療を!
★ こんなアレルゲンにもご注意!
【ペット】「猫の唾液」・「犬の毛」のペットアレルギーは有名ですが、最近ではモルモットのアレルギーも増加しています。単に鼻の症状にとどまらず、気管支喘息やアレルギー性結膜炎を伴います。【ヒョウダニ】アレルギー性鼻炎の原因: ダニの分泌物やし尿 繁殖経路: 主としてじゅうたんや畳に寄生し高温多湿の状態で繁殖 繁殖を防ぐには、室内の温度を25℃以下に、湿度を60%以下に保つことが良いとされていますが、基本は駆除と頻回な掃除です。【チャバネゴキブリ】世界中の屋内に分布する代表的なギキブリ。日本では、都市部を中心に北海道から沖縄に至る全土に分布しています。ビル、飲食店、病院、船舶、航空機、列車などに多く見られます。
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