” アレルギー性疾患のある患者さんへ”佐藤寿一クリニックでは、アレルギー性疾患の原因(アレルゲン)を特定するために、IgE測定(血液を採取してIgEの量を調べる検査)を行っています。
(*IgEは、花粉などのアレルゲンに対する抗体。血液検査などで調べ、値が高いものについてはアレルギーを起こしやすい。)
※問合せ・予約:042-710-2251:
アレルギー性疾患は、スギ花粉などの特定抗原(アレルゲン)に対してヒトの体内での抗体【免疫グロブリン: IgE 】が作られることで発症します。
総IgE値(血液中にある全てのIgE)は濃度で表示され、通常200IU/mL以下で、400IU/mL以上だと高いと判断されます。
特異的IgE値(特定のアレルゲンに対するIgE)は0から4までの5段階スコアで表示され、2以上が陽性と判断されますが、方法によっては0から6までの7段階表示や、濃度(PRU/mL)で表示される場合があります。
アレルギー性鼻炎は、下記の2つに分けられます。
* 季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)
ある時期だけに症状がみられ、花粉症と呼ばれている。
* 通年性アレルギー鼻炎
ダニやハウスダストなどが原因で症状が起こるいずれの場合でも、病院を受診し、医師の指示のもとで薬を処方してもらうことが大切ですが、アレルギー性鼻炎で苦しまない為には、薬だけに頼るのではなく、生活環境を気をつけることも大切です。
アレルギー性鼻炎の原因といわれてすぐ思い浮かぶのはスギ花粉です。花粉症ではスギ花粉が飛ぶ春先だけ注意をすればよいと思われがちですが、実際はスギ以外にもアレルゲンとなる花粉は多く見られます。花粉以外にも、ダニ、カビ、ペットなどがアレルゲンでアレルギー性鼻炎の症状がみられます。春先以外にくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状がみられる場合、かぜと思ってしまう方が多いのですが、スギ花粉とは異なるアレルゲンで症状がでている可能性があります。もし、症状がみられたら、早めに病院を受診し、医師に相談するようにしましょう。
【 症状:】
特定の果物・野菜を摂取した数分後に、唇、口の中やのどが痒くなったり、腫れたりする場合があります。重症になると、のどの腫れにより呼吸ができなくなったり、全身的なショック(アナフィラキシーショック)を招くこともあります。これを口腔アレルギー症候群(OAS)といいます。
最近の研究で、「OAS」には花粉症と関係があるものと無いものが存在することが判明してきました。花粉症と関係のあるOASは、主にカバノキ属、イネ科、ブタクサ属花粉があげられます。(下表参照)